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値上げの6月 激安スーパーは事前仕入れでカップ麺据え置き でも「もうギリギリ」
光熱費や住宅ローンの値上がりにより、生活費の負担が増える中、一部の激安スーパーは値上げを回避する努力をしている。
食品などの値上げを遅らせるため、事前に多く仕入れて値段を維持しているスーパーも存在する。
住宅ローン金利の引き上げにより、返済総額が増加する影響を受ける人々も増えており、家計の見直しや変動金利への移行も検討されている。
![値上げの6月 激安スーパーは事前仕入れでカップ麺据え置き でも「もうギリギリ」](/img/article/20240603/665d49fce7e57.jpg)
今月から光熱費が値上がりし、住宅ローンの固定金利もアップします。値上げされる食品はおよそ600品目となっていますが、激安スーパー店を訪れると、値上げせず販売していました。なぜなのでしょうか?
値上げが迫った先月31日、都内のスーパーを訪れました。この店も値上げの影響を受けています。
買い物客は「また?」と、もはや力なく笑うしかありません。
店頭に並べられていたカップ麺は、駆け込み需要で売れ行きが良いといいます。
ABS卸売センター 唐鎌孝行社長
「ソース焼きそば(の値段)が上がる。山積みされていたが、すごく減ってる」
値上げの影響はどうなっているのでしょうか?
メーカーが6月より値上げを発表したカップ麺ですが、5月に来た時と値段は変わっていません。
値段は5月のままでした。なぜでしょうか?
唐鎌社長
「通常、1週間から10日分を仕入れるが、1カ月~2カ月分多めに(仕入れた)」
今回のメーカー値上げ発表を受け、このスーパーでは事前に通常よりも多く仕入れ、先月までの価格を少しでも長引かせる努力をしていたのです。
とはいえ、いずれ値上げせざるを得ません。その時期はいつになるのでしょうか?
唐鎌社長
「予想はつかないが、1カ月ほどこの値段で(頑張りたい)」
このスーパーでもう一つ頭が痛いのは電気代です。
経営する7店舗全体の電気代が直近1年で3000万円も上がり、今月から国の補助金が打ち切られるため、さらに負担が増えることになりました。
唐鎌社長
「もうギリギリ。原価ギリギリ。なんなら赤字」
値上げに苦しむのは、毎日の買い物だけではありません。
住宅ローンの固定金利が引き上げられました。マイホームを計画している人に影響が出そうです。
先月31日、大手銀行各社が一斉に6月からの住宅ローン固定金利の引き上げを発表しました。
都内のモデルハウスで、一戸建ての購入を検討している女性を取材しました。
36歳(子ども1人)
「すてきです。広くてうらやましい」
「これだけ自分の部屋があればいい」
ローンの返済方法は固定金利を検討しているといいます。
36歳(子ども1人)
「支払いの変動にストレスを感じるタイプ。変動ではなくて、固定がいいなと考えていた」
先週までの金利と引き上げられた金利では総支払額は、どの程度違うのでしょうか?
仮に借入額を2500万円として、30年間の固定金利を組んだと想定すると、月々の返済額は8万5000円ですが、30年間で返済総額は30万円上がるといいます。
三菱地所ホーム
小林勇太ホームコンサルタント
「6月に固定金利が変わる影響で、固定金利がおよそ0.1%上昇した状況(の想定)」
「返済額が30年間の場合、(返済総額は)約30万円高騰している」
ただし、この見積もりはかなり簡易的なもののうえ、実際に家を建てるとなると、さらに費用がかかります。
36歳(子ども1人)
「30万円は結構大きい」
「収入が上がらないのに、子どもが生まれて、金利が上がると、お金のやりくりを考え直さないと、まずいと思っています」
「変動金利も視野に入れないといけないのかなとは思った」
(「グッド!モーニング」2024年6月3日放送分より)