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ウクライナへの戦術核使用、脅しではない=ロシア前大統領
メドベージェフ氏は、ロシアが戦術核兵器を使用する可能性に言及し、西側との全面戦争の可能性を示唆した。
ロシアはウクライナに供与された兵器でロシア国内を攻撃することを容認した可能性がある。
メドベージェフ氏は、ロシアの戦術核の準備についての西側の判断は誤りだと述べている。
![ウクライナへの戦術核使用、脅しではない=ロシア前大統領](/img/article/20240531/66599e0cab243.jpg)
[モスクワ 31日 ロイター] - ロシアの前大統領で安全保障会議副議長のメドベージェフ氏は31日、ロシアがウクライナに対して戦術核兵器を使用する可能性に言及したのは脅しではないと述べ、西側との全面戦争に発展する可能性を示唆した。
ロシアと西側との対立は最悪のシナリオに沿って進展しており、最終段階への移行は否定できないと警告した。
その上で「ロシアはウクライナが使用する全ての長距離兵器は北大西洋条約機構(NATO)によって直接管理されているとみなしている。これは軍事支援ではなく戦争への参加だ。このような行為は戦争を誘発しかねない」と述べた。
米当局者は30日ロイターに、バイデン米大統領がウクライナに米国が供与した兵器でロシア国内を攻撃することを一部容認したと明かした。
メドベージェフ氏は、ロシアがウクライナに戦術核を使用する準備ができていないと西側諸国が考えるのは「致命的な間違い」だと述べた。
同氏の発言はロシア指導部の考えを代弁していると受け止められている。