北朝鮮の汚物風船、週末以降「さらに飛来」の可能性 韓国軍

AI要約

韓国軍は、北朝鮮がプロパガンダ風船を送り続ける可能性に警戒を呼びかけている。

北朝鮮が韓国に向けてごみや汚物が入った風船を飛ばし、韓国軍は非難している。

北朝鮮は金正恩の妹が風船放人を報復だと説明し、韓国政府を批判している。

北朝鮮の汚物風船、週末以降「さらに飛来」の可能性 韓国軍

【AFP=時事】韓国軍は31日、北朝鮮が飛ばしているプロパガンダ風船が6月1日以降、さらに飛来する可能性があると警告した。

 北朝鮮は28日から29日にかけて、ごみや汚物と見られる物体がくくりつけられた風船、約260個を韓国に向けて飛ばした。韓国軍合同参謀本部はこの風船について「非人道的かつ低級な行動」と非難した。

 同参謀本部関係者は、6月1日から「北風が予想されるため、北から南へ廃棄物を運ぶ風船の放出が見込まれる」とし、「北朝鮮軍の動きを注意深く監視しており、そうした風船の情報があればメディアで公表する」と述べた。

 また風船を見つけた場合は触らず、当局に通報するよう勧告しているとした。

 朝鮮中央通信(KCNA)は29日、この風船に関して、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党総書記の妹、金与正(キム・ヨジョン、Kim Yo Jong)朝鮮労働党副部長の談話を伝えた。

 与正氏は、韓国の活動家団体が金正恩体制を批判するビラや現金をくくり付けて飛ばすプロパガンダ風船への報復であり、「誠意の贈り物」だと述べた。

 さらに与正氏は、風船を非難する韓国政府を「自由民主主義の亡者」と呼んで嘲笑。韓国側が風船を送った活動家らを擁護する際に使う言葉を流用し、北朝鮮は「表現の自由」を行使しているだけだと主張した。【翻訳編集】 AFPBB News