北朝鮮、汚物が入った袋を風船で韓国へ 軍の爆発物処理班が出動

AI要約

韓国軍が北朝鮮から送られた汚物やゴミが入った風船を確認し、化学兵器の疑いもある装置を回収している。

北朝鮮の報復とみられるこの行為に対し、韓国軍は冷静に対応し、状況を注視している。

韓国大統領府は、心理戦の可能性も含め、事態を慎重に見極めつつ適切に対処する考えを明らかにしている。

北朝鮮、汚物が入った袋を風船で韓国へ 軍の爆発物処理班が出動

 韓国軍合同参謀本部は29日、北朝鮮が汚物やゴミなどが入った袋をぶら下げた風船を韓国に飛ばし、ソウルなど各地で約260個が確認されたと発表した。韓国の脱北者団体が北朝鮮にアドバルーンを飛ばしたことへの報復とみられる。

 韓国軍によると、風船は28日夜以降、北朝鮮から飛来した。直径約70センチ以上あり、一定時間が過ぎた後に風船を破裂させる装置とみられる物体も見つかったという。韓国軍の化学兵器の対応チームや爆発物処理班などが出動して回収している。

 韓国大統領府高官は29日、「直接的な挑発以外にも、こうした心理戦が韓国でどのように作用するのか、テストしているようだ。落ち着いて対応していく」と述べた。