【2024米大統領選】トランプ氏に「有罪」評決… ただし、全ては11月の大統領選次第と両陣営は考えている(海外)

AI要約

トランプ前大統領が不正な口止め料の会計処理で有罪となり、バイデン大統領との対立が11月の選挙に向けて続いている。

トランプ前大統領は評決を非難し、バイデン大統領は投票の重要性を強調している。

専門家は刑務所入所の可能性は低いとしており、トランプ前大統領は7月に量刑を言い渡される見込みだ。

【2024米大統領選】トランプ氏に「有罪」評決… ただし、全ては11月の大統領選次第と両陣営は考えている(海外)

不倫の口止め料を不正に会計処理したとされる事件で、アメリカのトランプ前大統領は「有罪」となった。

アメリカの大統領経験者が既決重罪犯となるのは史上初だ。

ただ、バイデン大統領もトランプ前大統領も、全ては11月の大統領選にかかっていると話している。

アメリカのバイデン大統領とトランプ前大統領は、少なくとも1つは意見が一致している ── 全ては11月の大統領選次第だ、と。

5月30日(現地時間)、トランプ前大統領はアメリカの大統領経験者として初めて重罪犯となった。前大統領と性的関係を持ったと主張するポルノ女優のストーミー・ダニエルズさんに支払った口止め料を不正に会計処理したとされる事件で、ニューヨーク州地裁の陪審員は34件の罪状全てで前大統領に有罪の評決を下した。

トランプ前大統領は評決を非難し、自分は「無実だ」と強調した。ただ、大統領選に関しては評決が下された直後に、自身が"有罪"となったことを利用して資金集めをしている。

「恥ずべきことだ。これは腐敗し、矛盾した判事による不正な裁判だ」とトランプ前大統領はマンハッタンの法廷の外で報道陣に語り、「本当の判決は11月5日に国民によって下されるだろう」と付け加えた。

バイデン大統領も、11月の選挙でトランプ氏を止める唯一の方法は"投票"だと考えているようだ。

「ドナルド・トランプを大統領執務室に入れさせないために唯一残っている方法は投票だ」とバイデン大統領はX(旧Twitter)に投稿している。

バイデン陣営のコメントもこのメッセージを繰り返し、「今日の評決はアメリカ国民がシンプルな現実に直面しているという事実を変えるものではない」と付け加えた。

同陣営は「既決重罪犯であろうとなかろうと、トランプが共和党の大統領候補になるだろう」との見方を示している。

有罪の評決が下される前、法律の専門家たちはBusiness Insiderの取材に対し、仮にトランプ前大統領が口止め料の不正会計処理で有罪となったとしても、実際に刑務所に入る可能性はゼロに近いと語っていた。

また、仮にトランプ前大統領が刑務所に入ったとしても、合衆国憲法は必ずしも獄中から大統領に立候補することを禁じているわけではない。

トランプ前大統領は7月11日に量刑を言い渡される見込みだ。7月15日には共和党全国大会が開幕する。