スナク英首相、年金受給者への減税公約 高齢者票に照準

AI要約

スナク英首相は年金受給者の減税を公約に掲げ、高齢者票の取り込みを狙う総選挙に向けて動き始めた。

保守党は年金受給者への新手当てを発表し、年間約300ポンドまで引き上げる減税案を提示。

減税案は年間24億ポンドまで達し、租税回避や脱税の取り締まりで賄う方針としている。

スナク英首相、年金受給者への減税公約 高齢者票に照準

[27日 ロイター] - スナク英首相は27日、7月4日の総選挙に向けて年金受給者の減税を公約に掲げた。高齢者票の取り込みが選挙戦の鍵になることが浮き彫りになった。

スナク氏率いる与党保守党は年齢に関連する新たな手当てを導入すると発表。2025年に800万人の年金受給者1人当たり約100ポンド(128ドル)の減税を実現し、次期議会の任期終了までに年間約300ポンドに引き上げるとした。

スナク氏は声明で「この大胆な措置はわれわれが年金受給者の味方であることを示している」と述べた。

英国の年金受給者数は23年2月までの1年間で14万人増加し、1260万人となった。今回の総選挙では5000万人近くが投票権を持つ。

減税案の規模は29/30年までに年間24億ポンドに達し、租税回避や脱税の取り締まりで年間60億ポンドを確保するというこれまでに発表された計画で賄う方針という。