ネタニヤフ氏「悲劇的な過ち」と発言も、戦闘継続の意向

AI要約

パレスチナ自治区ガザの最南部ラファ北西部で起きた空爆について、イスラエルのネタニヤフ首相が民間人の死亡を認める演説を行った。

ネタニヤフ氏は「悲劇的な過ちがあった」と述べ、民間人が被害にあったことを認め、調査を進めていると述べた。さらに、ガザでの戦闘を継続する意向を強調した。

一方、エジプトとの境界付近での銃撃戦についても報告され、エジプト軍の兵士1人が死亡したという。イスラエル軍も同様の発表を行い、状況は調査中であるとしている。

ネタニヤフ氏「悲劇的な過ち」と発言も、戦闘継続の意向

 パレスチナ自治区ガザの最南部ラファ北西部のテントが集まる地域で、少なくとも45人が死亡した空爆について、イスラエルのネタニヤフ首相は27日の国会演説で、「悲劇的な過ちがあった」と述べ、イスラエル軍の攻撃で民間人が死亡したことを認めた。地元紙ハアレツなどが報じた。

 演説で、ネタニヤフ氏は民間人の犠牲について言及し、民間人が被害にあうことは「私たちにとって悲劇だ。今、徹底的に調査をしている」と述べた。そのうえで、ガザでの戦闘について、「我々は目標を達成する前に戦闘を終わらせることはないだろう」と述べ、戦闘継続の意向を改めて強調した。

 また、ラファとエジプトの境界付近で、エジプト軍の兵士とイスラエル軍の兵士の銃撃戦があったと、エジプト軍報道官が同日、発表した。銃撃でエジプト軍の兵士1人が死亡したという。

 これに先立ち、イスラエル軍も、エジプトとの境で「銃撃戦があった」と発表。現在調査中で、エジプト側と協議中であるとした。(エルサレム=高久潤)