サイクロンで7人死亡 インド南部

AI要約

インド南部テランガナ州で熱帯サイクロン「レマル」による集中豪雨と強風で少なくとも7人が死亡。

サイクロンはインドとバングラデシュの国境付近に上陸し、100万人以上が避難。インド内陸部でも被害が広がっている。

バングラデシュでは200万人が被災、気候危機への脆弱性が指摘されている。

サイクロンで7人死亡 インド南部

(CNN) 熱帯サイクロン「レマル」による集中豪雨と強風に見舞われたインド南部テランガナ州で子どもを含む少なくとも7人が死亡した。当局者が27日、明らかにした。

サイクロンがインドとバングラデシュの国境付近に上陸したため、付近の住民100万人以上が避難した。サイクロンはインド東部の内陸部を横断しながら移動しており、木々が倒れ、道路が冠水するなど、広範囲にわたり被害が発生している。

インド気象局によると、サイクロンは27日には「徐々に弱まる」とみられている。

当局によると、ボランティアと軍のスタッフが清掃活動を支援し、避難した住民に食料や水を配給した。

非営利団体によると、バングラデシュの被災地には約200万人が住んでいる。このうち少なくとも50万人は「粘土、木、プラスチックシート、わら、ブリキなどでできた家に住んでいる」という。

研究によると、バングラデシュは気候危機の影響に対して世界で最も脆弱(ぜいじゃく)な国の一つだ。

非営利団体によると、当局が事故を避けるために事前に多くの地域への電力供給を停止したため、数百万人の世帯で停電している。倒木や電線の破損で供給が滞っているという。

サイクロンは台風としても知られ、北米ではハリケーンと呼ばれている。

2021年に発表された研究によると、アジアの熱帯サイクロンは今世紀末までに破壊力が2倍になる可能性があり、科学者らは人為的な気候危機がすでにサイクロンをより強力なものにしていると述べている。

今回のサイクロンによって、西インドと中央インドの一部は厳しい暑さに見舞われている。一部の都市では気温が45度を超えて上昇しており、住民は病気になったり、休校を余儀なくされたりしている。