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バングラとインドにサイクロン上陸、数百万人に停電被害
サイクロンによる強風や大雨がバングラデシュとインドの沿岸部で被害をもたらし、数百万人が停電に見舞われた。
サイクロンは最大風速時速135キロの勢力でバングラデシュとインドを襲い、コンクリートの塊が落下して1人が死亡するなど被害が報告されている。
バングラデシュでは80万人以上が避難所に移動し、インドでも11万人が避難。電力供給が停止されるなど影響が広がっている。
![バングラとインドにサイクロン上陸、数百万人に停電被害](/img/article/20240527/6653f7cdf2159.jpg)
Ruma Paul
[ダッカ/コルカタ 27日 ロイター] - バングラデシュとインドの沿岸部で26日、サイクロンの上陸に伴い強風や大雨が発生し、電柱や木が倒れるなどして数百万人が停電に見舞われた。
インド気象局によると、サイクロンはバングラデシュの沿岸地域モングラやインド西ベンガル州のサガー島を横断。最大風速は時速135キロに達した。
インドの主要都市コルカタの地方気象当局によると、上陸は現地時間午後9時ごろから約5時間続いた。警察によると、同市ではコンクリートの塊が落下して1人が死亡した。両国の沿岸地域では家屋に被害が出ている。
バングラデシュは26日午後、モングラやチッタゴンなど沿岸部から約80万人を避難所に移動させた。インドでも最大11万人が避難した。
バングラデシュ電力省によると、当局は事故を防ぐため多くの地域で電力供給を事前に停止した。一方、沿岸部の多くの町で倒木や電線の破損により停電が発生している。
西ベンガル州の電力相は電力インフラが大きな打撃を受けたと指摘。上陸から1時間で少なくとも356本の電柱が倒れるなど被害の報告があったという。
コルカタの空港では国際線と国内線50便以上が運休となった。