北朝鮮「飛翔体は空中爆発し失敗した」と発表 林長官は「厳重に抗議し、強く非難した」と強調

AI要約

北朝鮮は衛星の打ち上げと称して飛翔体を発射し、空中で爆発して失敗したと発表しました。

政府は最高安全保障会議を開かず、強く非難と抗議を表明しています。

発射による被害情報はなく、北朝鮮の国連安保理決議違反に対し警戒を強めています。

北朝鮮「飛翔体は空中爆発し失敗した」と発表 林長官は「厳重に抗議し、強く非難した」と強調

 飛翔体の発射について、北朝鮮は衛星の打ち上げだったと認めたうえで「空中爆発し失敗した」と発表しました。

 北朝鮮は飛翔体の発射について、午前0時過ぎの朝鮮中央通信を通じ、「国家航空宇宙技術総局が西海衛星発射場から偵察衛星『万里鏡1-1』を新型衛星運搬ロケットに搭載し発射した」と報道した上で、ロケットは「1段目の飛行中に空中爆発し、失敗した」と明らかにしました。失敗の原因については「新開発の液体酸素と燃料エンジンの動作信頼性に原因があると初期の結論を下した」としたうえで、その他の原因となりうる問題点も調べるとしています。

「衛星打ち上げを目的とする弾道ミサイル技術を使用した発射を強行しましたが、黄海上空で消失し、宇宙空間への何らかの物体の投入はされていないものと推定をしております」(林官房長官)

 そのうえで林長官は、国連の安保理決議に違反するとして北朝鮮に対して「厳重に抗議し、強く非難した」と強調しました。また、「被害の情報は確認されていない」としています。

 政府は発射を受け、総理官邸の対策室で情報収集を行いましたが、NSC(=国家安全保障会議)は開いていません。(ANNニュース)