官邸幹部、深夜の「衛星」対応 岸田首相、公邸から指示

AI要約

北朝鮮が27日深夜に「軍事偵察衛星」の可能性のある物体を発射し、日本政府高官が首相官邸で対応に当たった。

北朝鮮は衛星打ち上げを通告し、日本政府は警戒を強めていた。

首相官邸には政府高官が集まり、日本政府はJアラートを沖縄県に発出したが、飛来しないと判断して解除した。

 北朝鮮が「軍事偵察衛星」の可能性のある物体を発射した27日深夜、首相官邸には危機管理に当たる政府高官らが慌ただしく駆け付け、対応に当たった。

 北朝鮮は同日未明に衛星打ち上げを通告し、日本政府が警戒を強めているさなかだった。

 官邸には林芳正官房長官や村井英樹、森屋宏、栗生俊一各官房副長官、小島裕史内閣危機管理監らが参集。岸田文雄首相は官邸入りせず、隣接する公邸で首相秘書官らから報告を受け、情報の収集・分析などを指示した。

 日本政府は避難を呼び掛ける全国瞬時警報システム(Jアラート)を沖縄県に発出。ただ、日本の領域に飛来しないとみられるとして17分後に解除した。防衛省幹部は「前広にJアラートを出すこと自体は間違いではない」と強調した。