ロシア、ハリコフ州東部の集落制圧と主張 ミサイル攻撃の死者16人に

AI要約

ロシア国防省はウクライナ東部ハリコフ州の集落ベレストボエを制圧したと主張。越境攻撃は膠着状態になりつつあり、露軍優勢が続いている可能性。

ウクライナ軍事メディアはベレストボエでの戦闘が継続中であり、露軍の成功が限定的であると報告。

ハリコフ市の商業施設へのミサイル攻撃で死者16人に上り、反撃もありウクライナ軍は一部で露越境部隊を阻止している。

ロシア、ハリコフ州東部の集落制圧と主張 ミサイル攻撃の死者16人に

ロシア国防省は26日、ウクライナ東部ハリコフ州の集落ベレストボエを制圧したと主張した。同集落は露軍が越境攻撃を続ける同州北部の国境地域ではなく、州都ハリコフ市東方のクピャンスク方面に位置。越境攻撃は膠着(こうちゃく)状態になり、一部ではウクライナ軍の反撃が伝えられているものの、露国防省の主張が事実であれば、露軍が全体的に優勢を維持していることを示唆した形だ。

ウクライナの軍事メディア「ディープステート」は26日、ベレストボエを巡る戦闘は続いており、露軍が一部で成功を収めたものの、同集落の完全制圧には至っていないと伝えた。

一方、露軍による25日のハリコフ市の大型商業施設へのミサイル攻撃で、ハリコフ州のシネグボフ知事は26日、死者が12歳の少女と母親を含む16人に上る見通しになったと発表した。負傷者は少なくとも44人。

ウクライナ軍参謀本部や現場部隊は25~26日、ハリコフ州の国境地域で露越境部隊の前進を停止させたほか、一部で反撃に転じることに成功したと発表した。

露国防省は25日、ウクライナ東部ドネツク州の集落アルハンゲリスコエを制圧したと主張した。