ワイン貯蔵庫からマンモスの骨発見、300本以上 オーストリア

AI要約

オーストリア科学アカデミーの研究者らは、ウィーン郊外のワイン貯蔵庫から300本以上のマンモスの骨を発見した。骨は3万年から4万年前のものと考えられており、過去100年で最も重要な発見とされている。

ワインセラーの所有者が骨を発見し、OeAWの研究者が発掘作業を行うこととなった。骨は少なくとも300本であり、解剖学的なつながりはないが、ほぼ完全な動物の骨と考えられている。

発見されたマンモスの骨は、ウィーン自然史博物館で修復される予定である。

ワイン貯蔵庫からマンモスの骨発見、300本以上 オーストリア

(CNN) オーストリア科学アカデミー(OeAW)の研究者らは22日、首都ウィーン郊外にあるワイン貯蔵庫から少なくとも300本のマンモスの骨が発見されたと発表した。専門家らは、これらの骨を3万年から4万年前のものと考えている。

ワインセラーの所有者は3月、ウィーンの北西約70キロにあるゴベルスブルクのワイン貯蔵庫を改築中に骨を発見した。

骨の回収を進めているOeAWの研究者らはこの発見をこの種のものとしては過去100年あまりで最も重要なものであり、「考古学的に大事件」と表現している。

OeAWの研究者によると、所有者はワインセラーの床が傾斜していたので、平らにしようと中央のコンクリートを取り除いた際に骨を発見した。最初は木材だと思ったが、1960年代にワイン貯蔵庫を拡張してマンモスの臼歯を見つけた祖父の話を思い出したという。

考古学者らが5月初めに発掘調査に乗り出したところ、マンモスの骨は数本ではなく、少なくとも300本あることがすぐに判明。わずか12平方メートルの発掘場所の中に密集していたという。

考古学者らは「ほぼ完全な動物の骨を手に入れたと考えている。解剖学的なつながりはないが、おそらくすべての部位があり、回収した骨の中には珍しい舌骨も含まれている」と話す。

研究者らが作業を終えたら、骨はウィーン自然史博物館に渡され、修復される予定。