「次の産業革命」エヌビディア超絶決算、純利益2兆円超え 世界が欲しがる半導体とは?
アメリカの半導体大手・エヌビディアが業績予想を超える結果を発表し、株価も上昇。日本にも新施設が稼働予定。
エヌビディアはAI向け半導体「GPU」の提供で地位を築き、世界中で高い需要がある状況。
CEOは新たなデータセンター構築によるAI製品生産に注力し、日本政府との協力も深めている。
アメリカの半導体大手・エヌビディアの勢いが止まりません。来期も投資家の予想を超える業績見通しを打ち出しました。来年には、日本でも新たな施設が稼働します。
世界を驚かせたエヌビディアの決算発表。先月までの3カ月の売上が過去最高の260億4400万ドル。日本円でおよそ4兆800億円となり、前の年の同じ時期の3.6倍です。
純利益は日本円でおよそ2兆3300億円。これは前の年の7.3倍です。売上から原価を引いた粗利は78.9%に達しました。
5月から7月までの3カ月の売上高は今回の260億ドルを超え、280億ドル前後となる見通しで、投資家の予想を上回ったことから、株価も上昇。時価総額は2.5兆ドルを突破し、過去最高値を更新しました。マイクロソフトやアップルに迫っています。
大和証券 日米株チーフストラテジスト
坪井裕豪氏
「今年の年初来からの株価の上昇を見ても、これだけの時価総額の会社が2倍程度に(株価が)上昇している。マーケットの注目度かなり高い」
数ある半導体企業の中で、なぜエヌビディアがここまで突出した地位を築いたのでしょうか?
坪井氏
「GPUと呼ばれている、画像処理に非常に優れたAI向けの半導体を(開発)販売している」
画像や動画の処理をする半導体「GPU」。人工知能=AI開発には欠かせません。
坪井氏
「チャットGPTのようにパソコン上で生成AIを使うという用途があった。おそらく今後は、携帯端末(で使う)さらに反応スピードが良くなる。さらに進化を遂げていくのでは。こういったところで、非常に世界各国で需要が高い状況」
エヌビディアの創業者で、最高経営責任者(CEO)のジェンスン・フアン氏は23日、次のような声明を出しました。
フアン氏の声明
「次の産業革命が始まった。企業や国がエヌビディアと提携し、1兆ドル規模の新種のデータセンター=AIファクトリーを構築して、AI製品を生産している」
日本政府も去年、独自の生成AI開発への協力を求め、経済産業大臣が面会しました。
この時フアン氏が着ていたのは、トレードマークの「革ジャン」。公の場に出る時はほとんど革ジャン姿で、そのバリエーションは10種類以上にも及びます。
STRUMデザイナー 桑原和生さん
「ハイブランドのデザインが入っている革ジャンを着ていることが多いので。ファッションもお好きなのかなと。細かいところが微妙に違う革ジャンを着ている」
フアン氏は革ジャンを着る理由は「色を決めるのが楽だから」と話していますが…。
桑原さん
「これがリザード(トカゲ)の型押しをしたやつなので、たぶん150万円から200万円くらいの間じゃないかな。革ジャンって着ると強くなった気になるものなんです。勝負服的なところもある」