韓国大統領夫人、単独日程を再開…ウクライナ児童の絵を見て「平和が咲きますように」

AI要約

韓国の金建希(キム・ゴンヒ)大統領夫人は、ウクライナの子どもたちの苦痛を共有し、平和の必要性を訴えるために絵画展に参加した。

ウクライナの子どもたちが戦争体験を元に描いた作品155点が展示され、金夫人は彼らと共に絵画を鑑賞した。

ウクライナの状況を背景に、金夫人が尹錫悦大統領との単独日程を通じて展示会を実現し、両国令夫人の強い意志が伝えられた。

韓国大統領夫人、単独日程を再開…ウクライナ児童の絵を見て「平和が咲きますように」

韓国の金建希(キム・ゴンヒ)大統領夫人は21日、「ウクライナで天使のような子どもたちが毎日毎日恐怖に怯え、遊び場や学校で突然爆発事故が起きる」とし「残酷な現場の話や生命尊重・平和の必要性を私たちも同じ人類として必ず共有して感じてほしい」と述べた。

金夫人はこの日午後、青瓦台春秋館で開かれている「希望を描くこどもたち:ウクライナ児童の絵画展」行事に出席してこのように述べたとキム・スギョン報道官は伝えた。

金夫人は尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が伴わない単独日程を消化したのは、昨年12月オランダ国賓訪問当時に動物保護財団を訪問した日程以降、5カ月ぶりだ。

金夫人は高級ブランドカバン授受疑惑が提起されてから約5カ月間、公開に姿を表わしていなかったが、16日カンボジア首脳夫婦の昼食会で公開活動を再開し、3日後の19日には京畿道楊州(キョンギド・ヤンジュ)の桧岩寺址舎利返還式に出席した。前日には尹大統領と与党「国民の力」初当選者が漢南洞(ハンナムドン)官邸で夕食会を行うのに先立ち、金夫人がしばらく立ち寄って当選者と挨拶を交わしたことが分かった。

今回の展示は昨年5月にウクライナ大統領特使として訪韓したオレーナ・ゼレンシカ夫人が金夫人と会った時にウクライナ支援を要請したことが契機となった。

金夫人は2カ月後の昨年7月にリトアニアで「NATO(北大西洋条約機構)首脳配偶者プログラム」としてウクライナの子どもたちが描いた美術作品を鑑賞した。その数日後、ウクライナを訪問した際にオレーナ夫人の要請で韓国でも展示会を開催することを約束していた。

金夫人は挨拶の言葉を通じてウクライナ訪問の経験に言及しながら「映像の中だけで見てきた戦争を実際にウクライナ現地に行って感じた」と伝えた。

続いて「ウクライナこども保護センターにいた子どもが私の手の甲に地雷探知犬『パトロン』のステッカーを貼って戦争の話をしてくれた」とし「オレーナ夫人が『戦争によってウクライナの歴史や文化のみならず、希少な野生動・植物がすべて破壊されている。動物愛好家であり文化関連の仕事をされてきた韓国令夫人に戦争の惨状を韓国にも伝えてくださるよう強く要請する』と話した」と紹介した。

金夫人はまた「危険にさらされた子どもたちと動物たちを守ってほしいというオレーナ夫人の言葉が今でも心に残っている」とし、今回の絵画展の意味を強調した。

現在、青瓦台では国民開放2年を記念した尹錫悦大統領成果案内特別展とあわせてウクライナ児童の絵画展が同時に開かれている。

ウクライナが戦争中なので展示のための協力過程で困難も少なくなかったが、両国令夫人の強い意志と関係機関の努力のおかげで展示が実現したとキム報道官は伝えた。金夫人はこの日ウクライナの子どもたちに宛てた手紙に「ウクライナの子供たちの絵画から見える希望のメッセージが世界の平和で咲くことを祈っています」と書いた。続いてウクライナの子どもたちと一緒に絵画を鑑賞した。

金夫人は行事に同伴したウクライナの子どもたちとパトロンを描いた絵画を鑑賞した。

行事にはドミトロ・ポノマレンコ駐韓ウクライナ大使夫妻を含めたウクライナ関係者、国際救護団体「ユニセフ」の韓国委員会チェ・ビョンオおよびキム・ウンソン副会長、広報大使の女優ソ・ユジンさん、ウクライナ児童をはじめとする多国籍児童10人が出席した。

「希望を描くこどもたち」と題し、来月3日まで行われる今回の絵画展はウクライナ戦争で苦痛を受けている子どもたちの惨状を伝えるために企画された。子どもたちが幼くして経験した戦争体験をもとに、戦争と希望について描いた作品155点が展示されている。