イスラエル首相、交渉再開に反対 ガザ休戦巡り政権内で対立 報道

AI要約

イスラエルのメディアによると、戦時内閣がハマスとの戦闘休止と人質解放の間接交渉再開を協議したが、ネタニヤフ首相が反対した。

閣議では新たな休戦案が提起されたが、ネタニヤフ氏は戦争終結につながる案を拒否し、政権内の対立が鮮明になっている。

ガンツ前国防相は、戦後処理の行動計画を策定する期限を宣言し、対立が深まっている。

 【カイロ時事】イスラエルのメディアは19日、戦時内閣の閣議が18日夜開かれ、パレスチナ自治区ガザで続くイスラム組織ハマスとの戦闘の休止と人質解放を巡る間接交渉の再開について協議したと報じた。

 ネタニヤフ首相が反対したという。間接交渉は9日に合意に至らず終了。その後進展はない。

 閣議では戦闘休止の期間延長を含む新たな休戦案が提起された。ガラント国防相やガンツ前国防相らは同案による交渉再開を支持したが、ハマス壊滅を掲げるネタニヤフ氏は「戦争終結につながるいかなる案も受け入れるつもりはない」と一蹴したという。

 ガンツ氏は18日のテレビ演説で、ハマス打倒や人質奪還、戦後処理の行動計画を6月8日までに策定しなければ、戦時内閣のポストを辞任すると表明。政権内の対立が鮮明になっている。