イスラエル、広範囲にヒズボラ空爆 報復警戒で市民の集会制限

AI要約

イスラエル軍がレバノン南部を広範囲に攻撃し、イスラム教シーア派組織ヒズボラに対抗した。

ヒズボラがイスラエルにロケット弾を発射し、イスラエル軍は市民の安全を守るための措置を取った。

イスラエルでは集会などの活動が制限され、避難訓練が行われている。

 【イスタンブール時事】イスラエル軍報道官は21日、レバノン南部を広範囲に攻撃したと明らかにした。

 イスラム教シーア派組織ヒズボラのロケット弾数千発分の発射装置に空爆を加えたという。

 報道官は「イスラエル領内への攻撃準備を察知した」と説明。通信機器の一斉爆発に対する報復を宣言したヒズボラによる大規模イスラエル攻撃を防ぐための措置だと主張した。

 イスラエル軍の声明によれば、ヒズボラは21日にロケット弾約90発をイスラエルに向け発射した。地元メディアによると、ガラント国防相はヒズボラとの交戦が続く北部戦線の情勢分析をハレビ軍参謀総長らと行った。

 イスラエル軍は21日、ヒズボラの脅威から市民の安全を守るためとして、北部ハイファからレバノン国境に至る地域を対象に集会などを制限すると発表。所定の時間内に避難できることを教育活動などの実施条件として定めた。集会の参加者については、屋内では最大300人、屋外では同30人までに限定する。