ヒズボラ指導者、通信機器爆発でイスラエルは「一線超えた」

AI要約

レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの指導者ナスララ師は、イスラエルによる通信機器の一斉爆発を宣戦布告と非難した。

戦闘員が使用していた数千台の電子機器が一斉に爆発し、37人が死亡した。ナスララ師は攻撃を前例のないものと表現した。

レバノン軍は通信機器内部のバッテリーを制御下で爆発・解体したと発表。イスラエルは関与を否定している。

ヒズボラ指導者、通信機器爆発でイスラエルは「一線超えた」

レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの指導者ナスララ師は9月19日、この2日間に発生した通信機器の一斉爆発について、イスラエルによる「宣戦布告」だと主張し、「敵は全てのレッドライン(超えてはならない一線)を超えた」と非難した。レバノン各地では、ヒズボラ戦闘員が使用していたポケットベルやトランシーバーが一斉爆発。17日の爆発では12人が死亡、3000人近くが負傷し、18日にも20人が死亡、450人以上が負傷した。

レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの指導者、ナスララ師は19日、戦闘員が使用していた数千台の電子機器が一斉に爆発したことについてイスラエルを非難した。

ナスララ師は、この攻撃はヒズボラの歴史において「前例のない」ものだと述べた。

「敵イスラエルにより、何千もの電子機器が一斉に爆発した。

敵は全ての統制、法律、道徳を超えた」

レバノンとヒズボラによると、少なくとも37人が死亡。約3000人が負傷したという。ナスララ師は「安全保障上および軍事上の大きな打撃」と表現した。

レバノン各地で17―18日、戦闘員のポケベルやトランシーバーが一斉爆発。遠隔操作とみられる。

前日の犠牲者の葬儀場で、携帯ラジオが爆発した例もあった。

レバノン軍は19日、通信機器内部のバッテリーを制御下で爆発・解体したと発表した。

レバノン治安筋などは、イスラエルの情報機関モサドの仕業としているが、イスラエル当局はコメントしていない。