ロシア軍への無人機納入10倍に プーチン氏、開発強化強調

AI要約

ロシアのプーチン大統領が、今年納入される無人機が10倍に増える計画を発表。無人機開発を強化し、戦場での需要に迅速に対応することを強調。

ロシアでは2030年までに48カ所の無人機研究・開発センターを創設する予定。無人機システムの生産ラインを拡大し、前線部隊に製品を供給する計画。

一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシア軍がウクライナを90発近い誘導滑空爆弾で攻撃したことを非難。誘導滑空爆弾により1人が死亡したと発表されている。

 【モスクワ、キーウ共同】ロシアのプーチン大統領は19日、ロシア軍に今年納入される無人機は140万機に上り、昨年の14万機の10倍になる計画だと表明した。「戦場での需要により早く対応した者が勝利する」とし、ウクライナ侵攻の目的達成に向け、無人機開発強化の方針を改めて示した。北西部サンクトペテルブルクでの無人機開発に関する会合で語った。

 プーチン氏は「さまざまな種類の無人機は現代の戦闘で不可欠なものになっている」と強調。多目的ロボットなどの開発を通じてロシアの無人機システムの生産ラインは拡大しており、製品の大部分を戦闘の前線部隊に送ると述べた。2030年までに国内各地に最大48カ所の無人機研究・開発センターを創設するとも語った。19日は無人機生産施設を視察した。

 一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、ロシア軍が同日に90発近い誘導滑空爆弾でウクライナを攻撃したと非難。ウクライナ内務省は19日、ロシア軍の誘導滑空爆弾により北東部スムイ州の老人福祉施設で1人が死亡したと発表した。