ロシア「いつでも核実験再開可能」、政府が命令なら=施設責任者

AI要約

ロシアは核実験再開の準備を整えており、大統領の発言や施設の建設工事から核リスクが高まっている可能性がある。

プーチン大統領は西側諸国への抑止力メッセージとして核兵器実験を再開する可能性を示唆しており、国際情勢は緊迫している。

ロシアの核実験再開が中国や米国にも影響を与え、新たな核軍拡競争を招く恐れがある。

ロシア「いつでも核実験再開可能」、政府が命令なら=施設責任者

[17日 ロイター] - ロシア核実験施設の責任者は17日、同国の政府機関紙とのインタビューで、政府から命令が出されれば「いつでも核実験を再開する用意が整っている」と語った。こうした発言は極めてまれで、核実験のリスクが高まっているとの懸念をあおる可能性がある。

プーチン大統領はこのところ、西側諸国がウクライナに供与した長射程兵器でロシアに対する攻撃を認めれば、西側諸国はロシアと直接戦うことになると警告しており、西側に抑止力のメッセージを送るため、核兵器実験を命じる可能性があることが指摘されている。

ロシアは1990年以降、核実験を実施していない。衛星画像からは、北極海にある核実験場で昨夏から建設工事が行われている兆候が示されており、西側諸国は注視している。

ロシアが核実験を再開すれば、中国や米国も追随し、大国による新たな核軍拡競争を引きこ起こすおそれもある。