「世界3大珍獣」コビトカバの赤ちゃん、人気沸騰 タイの動物園

AI要約

タイの動物園で生まれたコビトカバの赤ちゃんが、SNSを通じて世界的な人気者となっている。愛らしい姿を一目見ようと、各地から多くの観光客が訪れている。

コビトカバは、西アフリカなどに生息する小型のカバ。パンダ、オカピと並び「世界3大珍獣」に数えられることも。この赤ちゃんは7月10日に生まれたばかりのメスの「ムーデン」。名前はタイ語で「豚の肉団子」という意味だ。動物園が実施した投票で決めた。

園がムーデンの写真や動画を公式SNSアカウントに投稿したところ、8月27日付のX(旧ツイッター)の投稿でインプレッション(表示回数)が600万回を超えるなど、注目度が急上昇。インターネット上でブームを巻き起こしている。

「世界3大珍獣」コビトカバの赤ちゃん、人気沸騰 タイの動物園

 タイの動物園で生まれたコビトカバの赤ちゃんが、SNSを通じて世界的な人気者となっている。愛らしい姿を一目見ようと、各地から多くの観光客が訪れている。

 タイ中部シラチャにあるカオキアオ動物園。16日は平日にもかかわらず、多くの客がカバの公開エリアに集っていた。首都バンコクから友人らと訪れた看護師のプライさん(27)は「小さな耳を動かす様子や、時折見せる、怒ったような表情がかわいい」と話した。

 コビトカバは、西アフリカなどに生息する小型のカバ。パンダ、オカピと並び「世界3大珍獣」に数えられることも。この赤ちゃんは7月10日に生まれたばかりのメスの「ムーデン」。名前はタイ語で「豚の肉団子」という意味だ。動物園が実施した投票で決めた。

■一部の客による迷惑行為も「静かに観覧して」

 園がムーデンの写真や動画を公式SNSアカウントに投稿したところ、8月27日付のX(旧ツイッター)の投稿でインプレッション(表示回数)が600万回を超えるなど、注目度が急上昇。インターネット上でブームを巻き起こしている。

 ムーデンの公開以降、来園者も以前の4倍近くに増えた。週末には1日約1万人が訪れ、カバの公開エリアで行列をなしている。人気にあやかり、園は10月にもムーデンの姿をあしらったシャツなど関連グッズの販売も始める予定だ。

 一方、ムーデンの公開エリア内に物を投げ込むなど、一部の客による迷惑行為も見られるようになった。園は監視カメラを設置したり、迷惑行為には法律に基づき罰金などが科されることを掲示物などで来園者に周知したりしている。

 園長のナロンウィットさんは「動物たちの暮らしを妨げないよう、静かに観覧してほしい」と話した。(シラチャ=伊藤弘毅)