ネットで募集した男72人に妻を性的暴行させた事件 フランス各地で抗議集会

AI要約

フランス各地で行われた抗議集会で、元夫が妻に薬物を投与し性的暴行をさせる事件が明らかになりました。

元夫は妻に強い鎮静剤を使い、複数の男に性的暴行をさせており、暴行は92回に及んでいたと報じられています。

被害者の妻は記憶障害を抱えながらも、事件の全容解明のため公開裁判を希望し、事件の発覚で「人生を救われた」と述べています。

夫が妻に薬物を投与して意識を失わせ、複数の男に性的暴行させていた事件を巡り、フランス各地で女性らが抗議する集会が開かれました。

 フランスメディアなどによりますと、南部・プロバンス地方のマザンで当時の妻、ジゼル・ペリコさん(72)に対し、10年にわたって数十人の男に性的暴行をさせたとして、元夫のドミニク・ペリコ被告(71)が罪に問われています。

 ペリコ被告は妻のジゼルさんに強い鎮静剤を投与して意識不明の状態にさせ、ウェブサイトなどで募集した男らに性的暴行をさせていたということです。

 暴行は92回に及び、これに関与した72人の男のうち50人の男が起訴されています。

 ジゼルさんは事件の全容解明のため公開での裁判を望み、名前も公表しました。

 14日、パリやマルセイユなどフランス各地でジゼルさんへの支持や支援をアピールし、性犯罪に抗議する集会が開かれました。

 ジゼルさんは記憶障害などに悩まされていて、犯罪が明らかになったことで「人生が救われた」と語っています。

 ペリコ被告は2020年に女性を盗撮した容疑で逮捕され、当局が押収したパソコンから妻ジゼルさんが暴行されている動画や写真などが数千件見つかり、この事件が発覚しました。