水位低下で川の底から“旧ナチスの軍艦” 干ばつ“猛威”

AI要約

ドナウ川の底から現れた旧ナチス・ドイツの軍艦。世界中の干ばつが深刻化している中、水位の低下が引き金となって数百隻の船が発見されている。

水面から姿を現す巨大な軍艦は、1944年にソ連軍の攻撃を受けて自沈したものとみられる。ヨーロッパ第2の大河であるドナウ川では、複数の船が次々と発見されている。

急激な水位の低下は、熱波と干ばつによるものであり、地元の議員や専門家らが危機感を示している。

水位低下で川の底から“旧ナチスの軍艦” 干ばつ“猛威”

川の底から現れた旧ナチス・ドイツの軍艦。深刻な干ばつが世界各地で起きています。

 東ヨーロッパのセルビア。水面から姿を現した巨大な鉄の塊。砲塔のようなものを持つ、その正体は「旧ナチス・ドイツの軍艦」です。

 1944年、ソ連軍の攻撃を受けて撤退する際、自ら沈めた数百隻の一部とみられています。

 発見されたのはドナウ川。ドイツ南部から10カ国を通って黒海へと注ぐ、ヨーロッパ第2の大河で今、船の発見が相次いでいます。

 ハンガリー南部でも、ドナウ川の川底から合わせて4隻の船が出現。

難破船の専門家

「1951年より前に作られた船のようだが、それ以上のことは分かっていない」

 原因は急激な水位の低下。引き金となったのは、7月から8月にかけての熱波と干ばつでした。

地元の地理学者

「7月4日から雨は30ミリだけだ」

 水位は支流でも低下。国会議員と専門家らは川で会議を開き、危機を訴えました。

ハンガリー議会 ケレシュテス議員

「ここは川岸でなく川底だ。通常であれば、水面は私たちのいる場所から2、3メートル上だ」