インドCPI、8月は前年比+3.65%に加速 中銀目標は下回る

AI要約

インドの消費者物価指数は前年比3.65%上昇し、前月からわずかに加速した。

野菜価格の高騰が続き、中央銀行の政策姿勢が注目されている。

食品価格の上昇が小売物価を押し上げ、中銀は現状の政策金利を維持する見通し。

インドCPI、8月は前年比+3.65%に加速 中銀目標は下回る

Sarita Chaganti Singh Manoj Kumar

[ニューデリー 12日 ロイター] - インド統計当局が12日発表した8月の消費者物価指数(CPI)は、前年比3.65%上昇した。伸びは7月改定値の3.60%から加速した。ロイターがまとめたエコノミスト予想は3.5%上昇だった。

インド準備銀行(RBI、中央銀行)目標の4%を2カ月連続で下回ったが、野菜価格が引き続き高騰しており、次回の金融政策決定会合でハト派的な姿勢が示されるとの期待は遠のいた。

小売物価上昇率のほぼ半分を占める食品は5.66%に加速。野菜価格は前年比10.71%上昇に加速した。穀物は7.31%。豆類は13.6%上昇した。

中銀は8月の会合で9回連続で政策金利を据え置いており、政策緩和を慎重に進めるとの観測が広がっている。

アナンド・ラティ・シェアーズ・アンド・ストック・ブローカーズのエコノミスト、スジャン・ハジュラ氏は「中銀は今のところ現状の政策金利を維持するとみている」と述べた。