ガザ最南部ハマスを壊滅 エジプト結ぶトンネル9カ所発見 イスラエル軍

AI要約

イスラエル軍がガザ最南部ラファに拠点を置くハマスの部隊を壊滅させたと発表。

軍当局者は武器密輸に使われるとされるトンネルを発見し、大部分を破壊した。

イスラエル政府内で、トンネルを防ぐための駐留継続に関する議論が交わされている。

 【カイロ時事】イスラエルのメディアによると、軍当局者は12日、地元報道陣に対し、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファを拠点とするイスラム組織ハマスの部隊を「壊滅させた」と語った。

 ラファで活動していた4大隊を「打ち負かした」という。また、対エジプト境界地帯「フィラデルフィ回廊」の地中でエジプトに通じるトンネル9カ所を発見したと明らかにした。

 トンネルは武器の密輸に使われていると指摘されてきたが、軍当局者は発見前から封鎖されていたと説明。今後も密輸に使用される可能性は低いとの認識を示した。また、回廊で、エジプトにつながっていないトンネル203カ所については、ほぼ全てを破壊したとしている。

 停戦交渉で、ハマスがイスラエル軍の完全撤退を求める中、イスラエルのネタニヤフ首相は、地下トンネルを通じた武器の密輸を防ぐために回廊に部隊を駐留させ続ける必要があると主張している。これに対し、ガラント国防相は反対の立場を示している。封鎖されたトンネルの発見で、撤退を求める意見が強まる可能性もある。