米高校銃撃、実行犯の母親が公開書簡 遺族らに謝罪

AI要約

アトランタ近郊の高校で起きた銃撃事件で起訴された少年の母親が被害者や遺族に謝罪する公開書簡を発表。

少年の父親も関与が問われており、事件前に母親が学校へ警告の電話をしていたことが判明。

被害者の遺族は事件が阻止できたはずだとして疑問の声を上げている。

米高校銃撃、実行犯の母親が公開書簡 遺族らに謝罪

アトランタ(CNN) 米南部ジョージア州アトランタ近郊の高校で4日に起きた銃撃事件の実行犯として訴追された少年の母親が、公開書簡で被害者や遺族らに謝罪した。

コルト・グレイ被告(14)の母親、マーシー・グレイさんの書簡が、事前にCNNに送られた。

事件では教員2人と生徒2人が死亡し、9人が負傷した。コルト被告は殺人の重罪4件で成人として起訴された。被告の父親も、息子に銃を与えたとして過失致死、殺人などの罪に問われている。

マーシーさんは事件前、学校への電話で「極端な緊急事態」を警告したことが分かっている。

書簡では、死亡した生徒2人に代われるものなら「迷わずそうする」と述べ、父母らの悲嘆を察する言葉を送った。また、教員2人が子どもたちを守ろうと命をささげたことに「心痛」を表明し、「私たち全員が今、悪夢の中にいる。このことで私が自分自身を許すことは決してないだろう」と述べた。

コルト被告については「怪物ではない」「物静かで考え深く、思いやりとユーモアがあり、とても知的」な息子だと書いている。

マーシーさんは事件が起きた日の朝、コルト被告から「母さん、ごめん」というメッセージを受け取り、心配になって学校に電話をかけたという。10日放送のテレビインタビューでスクールカウンセラーとの通話を振り返り、「担当教員から息子さんが学校銃撃の話をしているというメールがあった」と言われたことを明かした。

マーシーさんはその後、姉妹へのメッセージで「すぐにコルトを捜して、様子を見てほしいと言ったのに」「なぜそんなに時間がかかったのか」と訴えた。

被害者の遺族からは、「悲劇は阻止できたはず」との声が上がっている。