拉致問題への取り組み求める 自民と立憲の党首候補に家族会が注文

AI要約

北朝鮮による拉致被害者家族会と支援団体「救う会」が、国会内で記者会見を行い、拉致問題に関する危機感を表明した。

横田めぐみさんの母や家族会代表が、拉致問題が取り上げられないことへの不満を述べ、被害者を取り戻す覚悟を候補者に求める声明を発表した。

この声明は、拉致被害者家族会の関係者からの声を受けて行われたものであり、拉致問題への取り組みを促すものとなっている。

拉致問題への取り組み求める 自民と立憲の党首候補に家族会が注文

 北朝鮮による拉致被害者家族会と支援団体「救う会」は11日、国会内で記者会見した。家族会は声明を発表し、自民党総裁選と立憲民主党代表選について「拉致問題に対する言及があまり見られないことに強い危機感を持つ」と指摘。各候補者に対し「(被害者の)親の世代が存命のうちに必ず拉致被害者を取り戻すという覚悟を持つ」よう強く求めた。

 家族会などによると、横田めぐみさんの母早紀江さん(88)は今月初め、西岡力・救う会会長に「総裁選で拉致問題がほとんど議論されていない。何かしなければいけないんじゃないか」と問題提起。めぐみさんの弟で、家族会代表の横田拓也さん(56)にも「停滞した現状に絶望を感じる。自分が生きている間にめぐみちゃんに会える自信がなくなりつつある」と話した。このことが、家族会として候補者らに拉致問題への取り組みを促す声明を出すきっかけとなったという。(編集委員・北野隆一)