内需回復狙ったのに…秋夕連休に120万人が仁川空港利用=韓国

AI要約

秋夕連休に海外旅行へ行く韓国人が増加する見通し。長期連休を活用するため、人気海外旅行商品が売り切れ状態に。

航空会社もチャーター便を増やし、仁川国際空港では過去最高の旅客数を予想。海外旅行需要が高まっている。

韓国の旅行収支は依然として赤字で、サービス収支の影響が大きい。国内旅行を活性化する必要性が指摘されている。

内需回復狙ったのに…秋夕連休に120万人が仁川空港利用=韓国

会社員のパク・ジュヨンさんは秋夕(チュソク)連休にオーストラリアへ1週間の家族旅行に行く。年初に休暇計画を組んで早くから秋夕連休につなげて2日の有給休暇を取った。パクさんは「連休が5日以上続く時は無条件で海外に行く。飛行機代を除けば国内旅行より安いことが多い」と話した。

9月14日から18日まで5日間続く秋夕連休期間に海外に行く旅行客が例年より増える見通しだ。19~20日の2日間休暇を取る場合、最長9日間の大型連休になるためだ。韓国政府は連休期間に国内消費(内需)が増えると期待するが、海外旅行が伏兵として浮上した。

韓国旅行業界によると、秋夕連休期間に出発する海外旅行商品の1日平均予約率は夏休みの繁忙期である7月末から8月初めよりも高い。日本の東京と大阪、タイのバンコク、フィリピンのセブなど人気海外旅行商品は一部売り切れている。長期連休であるだけに欧米のような長距離路線商品も人気だ。

大韓航空は10日から仁川(インチョン)発台湾・台中へのチャーター便を週4便、11日からポルトガルのリスボンへのチャーター便を週3便運航する。アシアナ航空は14~18日に国際線8路線、国内線1路線に合計60便を追加する。イースター航空は13日から21日まで仁川~台北便に16便、仁川~ダナン便に14便の30便を追加運航する。

仁川国際空港公社によると、秋夕連休特別交通対策期間である13~18日には1日平均20万1000人、合わせて120万4000人の旅客が仁川空港を利用すると見込まれる。今回は過去の秋夕連休期間の旅客記録を更新する可能性が大きい。

以前の最高記録は2017年の秋夕連休で、1日平均18万7623人が仁川空港を利用した。公社は最近の東南アジア路線と日本路線の人気を基に海外旅行需要増加が今回の連休利用客増加の背景とみている。

韓国観光公社によると、上半期に海外に行った韓国国民は1402万人と集計された。韓国を訪れた外国人観光客770万人の2倍水準だ。

韓国人旅行客が韓国にくる外国人旅行客よりはるかに多いため旅行収支は万年赤字の状況だ。韓国銀行によると上半期の旅行収支赤字は64億8000万ドルを記録した。2018年の78億3000万ドル以来の赤字規模だ。サービス収支赤字119億ドルの半分以上を占めた。半導体輸出好調のおかげで経常収支は黒字が続いているが、サービス収支赤字が足を引っ張っている。

梨花(イファ)女子大学経済学科の石秉勲(ソク・ビョンフン)教授は「韓国人ですら首をかしげるようなぼったくり価格と低質なサービスから改善し国内旅行を活性化しなければならない」と話した。