地滑り、橋崩落…台風11号直撃、ベトナムなど3カ国で106人死亡

AI要約

台風11号が東南アジアを直撃し、ベトナム、フィリピン、中国南部で大きな被害が発生。10日までに106人以上の死者が確認される。

ベトナムでは洪水や地滑りが続発し、8日以降も被害が拡大。多くの人が死亡や行方不明となっている。

被害が多い地域では企業の製造拠点も被災し、経済活動にも影響を及ぼしている。LG電子の工場などでも被害が報告されている。

地滑り、橋崩落…台風11号直撃、ベトナムなど3カ国で106人死亡

 台風11号が東南アジアなどを直撃し、各地で大きな被害を出している。ロイター通信などによると、ベトナム、フィリピン、中国南部で10日午後までに判明した死者数は、少なくとも計106人に上った。

 ベトナムでは大雨などで、北部を中心に洪水や地滑りが多発。台風が熱帯低気圧に変わった8日以降も被害が続いた。9日には最北部の都市で乗客ら20人を乗せたバスが土砂崩れに巻き込まれた。また、別の都市では橋が崩落した。

 ベトナムの防災当局によると、同国では10日午後時点で82人が死亡、64人が行方不明となっている。

 被害が多かった地域には、国内外企業の製造拠点が集積している。停電や通信網の寸断が起き、経済活動にも混乱が生じた。ロイター通信によると、北部ハイフォンのLG電子(韓国)の工場では、壁が崩落するなどの被害が発生。冷蔵庫や洗濯機の完成品を保管する倉庫も水没した。