韓国検察「青瓦台職員らが文前大統領の娘家族のためにタイで不動産購入などを支援」

AI要約

文在寅前大統領の娘ダヘ氏とその家族が2018年にタイに移住する際、当時青瓦台親姻戚管理チームのリーダーだったシン氏が支援していたことが分かった。シン氏は大統領の子供や親戚を管理し、タイ移住疑惑に関与していた。

検察はシン氏がタイ・イースター・ジェットの実質的オーナーと連絡を取り合い、賄賂が絡む可能性も調査していた。シン氏は参考人としての聴取を拒否し75項目の質問に回答せず、検察が証言を求めたが拒否した。

タイ・イースター・ジェットの代表や文前大統領、他の関係者も尋問を受ける通知を受けたが、シン氏以外は応じた。この事件を巡って続報が期待される。

韓国検察「青瓦台職員らが文前大統領の娘家族のためにタイで不動産購入などを支援」

 文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の娘ダヘ氏とその家族が2018年にタイに移住する際、当時青瓦台(韓国大統領府)親姻戚管理チームのリーダーだったシン某氏がタイに行き、不動産購入などを支援していたことが分かった。検察が9日にこれら一連の事実関係を明らかにした。同日ソウル南部地裁で行われたシン氏に対する「公判期日前証人尋問」で、文前大統領の元娘婿のソ某氏がタイ・イースター・ジェットに就職して受け取った毎月800万ウォン(現在のレートで約85万円、以下同じ)の給与と毎月350万ウォン(約37万円)の住宅手当について、これらが賄賂に相当するかを検証する過程で検察は一連の事実を把握したという。

 検察は「2019年に郭尚道(クァク・サンド)元国民の力議員がダヘ氏家族のタイ移住疑惑を指摘した際、タイ・イースター・ジェットの実質的オーナーである李相稷(イ・サンジク)元共に民主党議員とシン氏が連絡を取り合いながら対応を話し合っていた事実も突き止めた」とも明らかにした。シン氏は文在寅前政権の青瓦台民情首席室特別観察班長と大統領親姻戚管理チームのリーダーを務め、大統領の子供や親戚、親しい知人などを一人で管理していたという。検察は「(ダヘ氏関連の事案について)シン氏が直属の上司だった専任行政官を経ず、民情秘書官に直接報告していた事実も確認した」と説明した。

 シン氏は参考人として聴取を複数回にわたり拒否したため、検察はシン氏の住所を管轄する裁判所に証人尋問手続きを請求した。しかしシン氏は今回も証言をほとんど拒否した。検察は「刑事訴追や公訴を心配する理由はない」として証言を求めたが、シン氏は受け入れず、79項目あった質問のうち75項目について回答を拒否した。シン氏は元国会議員秘書で現在は祖国革新党の職員だ。

 ソウル南部地裁刑事2単独の韓政錫(ハン・ジョンソク)裁判長は「本人が証人拒否権を行使する事情と判断したのであれば、これを尊重するしかない」としながらも、証人尋問を終了したのは開始から71分後の午後3時11分ごろだった。尋問に先立ちこの事件の被疑者である文前大統領、李相稷元議員、タイ・イースター・ジェットのパク・ソクホ代表、チョ・ヒョンオク元青瓦台人事首席にも尋問を求める通知が送付されたが、拘束中の李相稷元議員だけが尋問手続きに応じた。

ユ・フィゴン記者、イ・ミンジュン記者