「辛格浩先代会長のリーダーシップ讃える」評伝作る辛英子母子…落ち着かないロッテ(1)

AI要約

辛格浩(シン・ギョクホ、重光武雄)会長の関心事はひたすら事業だけだった。80代半ばになっても『私は働くのではない。これが私の人生だ』という話をしたりした。ロッテ創業者である辛格浩名誉会長(2020年死去)とグループの歴史をともに作ってきた元最高経営責任者(CEO)10人以上が集まり、辛名誉会長とのエピソードを共有した。

ロッテ財団は来月『辛格浩の夢、共にした足跡:ロッテCEOの記録』というタイトルで評伝を出版する計画であり、ロッテグループ元CEOの多くは辛名誉会長の執念と目標達成の情熱を賞賛している。辛格浩の経営哲学とリーダーシップを後代に伝えるために活動している。

辛名誉会長は慎重な調査と分析に基づいて内実経営に集中し、常にグループの成功に向けて努力していた。辛格浩CEOリーダーズフォーラムの参加者らが共有する辛名誉会長のエピソードは、経営者としての彼の強い意志と決断力を示している。

「辛格浩先代会長のリーダーシップ讃える」評伝作る辛英子母子…落ち着かないロッテ(1)

「辛格浩(シン・ギョクホ、重光武雄)会長の関心事はひたすら事業だけだった。80代半ばになっても『私は働くのではない。これが私の人生だ』という話をしたりした」(李哲雨元ロッテショッピング代表)。

「1979年、韓国ではなじみがなかったグッチを初めて免税店に持ってきた時に喜んだ辛格浩会長の姿をはっきり覚えている。ロッテは免税店事業を通じて韓国の観光産業を活性化し、雇用創出や人材教育にも尽くすことができた」(崔英洙元ロッテ免税店代表)。

4日、ソウル・麻浦(マポ)の辛格浩ロッテ奨学館大会議室。ロッテ創業者である辛格浩名誉会長(2020年死去)とグループの歴史をともに作ってきた元最高経営責任者(CEO)10人以上が集まり辛名誉会長とのエピソードを共有した。経営者として辛名誉会長を見つめ記録として残すために組織された「辛格浩CEOリーダーズフォーラム」の3回目の行事だ。

辛名誉会長の長女で辛東彬(シン・ドンビン、重光昭夫)ロッテグループ会長の異母姉である辛英子(シン・ヨンジャ)ロッテ財団議長と辛議長の長女であるロッテ奨学財団のチャン・ヘソン理事長もこの日フォーラムを訪れた。ロッテ財団はロッテOBが「私が体験した辛格浩会長」を主題に作成した原稿50本ほどを集めて来月『辛格浩の夢、共にした足跡:ロッテCEOの記録』というタイトルで評伝を出版する計画だ。

6日にはロッテ元CEO30人とロッテ財団関係者ら約120人が参加した中で評伝原稿に対する授賞式も開催した。辛議長は「原稿を書いて下さったロッテグループ元CEOのみなさんに深く感謝申し上げる。ロッテ財団で父の経営哲学とリーダーシップを受け継いで後代にも伝えたい」と話した。

◇「創業者精神讃えなければ」

9日に中央日報が入手した評伝の草稿には、ロッテショッピング、ロッテ免税店、ロッテホテル、ロッテワールド、KPケミカル(現ロッテケミカル)、ロッテ中央研究所など主要系列会社の元CEOが経験した辛名誉会長の経営エピソードがつづられていた。2007年から5年間毎週日曜午後2時になるとロッテワールドから始まりロッテマートワールド店、ロッテ百貨店蚕室(チャムシル)店12階の売り場を3時間にわたり点検(鄭棋錫元ロッテワールド代表)し、ロッテ製菓の製品生産に使われる牛乳や水は必ず業界1位の製品を使うよう指示する(金昌圭元ロッテ建設代表)など緻密な調査と分析に基づいて内実経営に集中することが辛名誉会長の特長だったという。

評伝執筆に参加した李哲宇(イ・チョルウ)元ロッテショッピング代表は「ある企業家に対し系列会社CEOの原稿を集めて記録した評伝は前例がないものと承知している。辛名誉会長の執念と目標を達成するための情熱が多くの人々に共有されるよう望む」と話した。