ドイツ、一時的に国境管理を厳格化へ

AI要約

ドイツ政府は、不法移民への対処のため、国境管理を一時的に厳格化することを発表しました。

厳格化された国境管理は、不法移民の制限やテロ、犯罪などの危険から国を守るための措置とされています。

ドイツでは治安悪化や移民政策の争点化が進んでおり、来年の総選挙を控えて政策転換の圧力が高まっています。

ドイツ政府は、9日、不法移民へ対処するため、一時的に国境管理を厳格化することを発表しました。

ロイター通信などによりますと、ドイツのフェーザー内相は、9日、来週から半年間、国内全ての国境管理を厳格化することを発表しました。

フェーザー内相は、国境管理の厳格化により、「不法移民を制限し、イスラム原理主義的なテロや犯罪などの危険から国を守ることができる」としています。ドイツでは先月、西部のゾーリンゲンで難民認定の申請中だったシリア人の男による無差別殺傷事件が起きるなど、治安の悪化が懸念されているほか、移民の排斥を掲げる極右政党が東部の州議会で第一党となるなど、移民政策が争点となっています。ドイツはこれまで、難民の受け入れに寛容な政策を続けてきましたが、来年行われる総選挙を前に政策転換への圧力が強まっています。