スターマー英首相、暴動後に片づけた人たちこそ「本当のイギリスの顔」 BBC単独インタビュー

AI要約

キア・スターマー首相はBBCのインタビューで政権交代の意義や暴動について語り、保守党政権を批判した。

防火対策の遅れやNHSの状況を指摘し、厳しい政策の必要性を主張した。

冬季の光熱費補助停止についても財政悪化を理由に説明した。

スターマー英首相、暴動後に片づけた人たちこそ「本当のイギリスの顔」 BBC単独インタビュー

7月4日の総選挙で14年ぶりの政権交代を実現したイギリスのキア・スターマー首相(労働党)は、首相官邸でBBCのローラ・クンスバーグ記者のインタビューに応じた。首相就任後初の、本格的なテレビ・インタビューとなる。

8日放送のインタビューでスターマー首相は、政権交代の意義について触れたほか、8月にイギリス各地で相次いだ暴動については「主に極右」によるもので、暴動の翌日に街を片付けた住民こそ「イギリスの本当の顔」だと強調した。

首相はさらに、2017年にロンドンで起きた高層公営住宅グレンフェル・タワー火災を機にした防火対策が進んでいないことや、公的医療制度の国民健康サービス(NHS)が「壊れている」ことについて、これまでの保守党政権を批判した。また、自分たちの政権が検討している、大半の年金受給者に対する冬季の光熱費補助を停止するという「不人気で厳しい選択」は、保守党政権が国の財政を著しく悪化させたから必要なのだと主張した。