米国の高校で銃乱射、4人死亡、9人負傷 容疑者の14歳生徒を拘束

AI要約

米南部ジョージア州ウィンダーの高校で銃乱射事件が発生し、4人が死亡、9人が負傷。14歳の男子生徒が殺人容疑で逮捕された。

米国では銃撃事件が後を絶たず、今年だけで乱射事件は385件に上る。

事件前に高校に脅迫電話がかかっており、犯行予告があったと報じられている。バイデン大統領も銃規制の必要性を強調している。

米国の高校で銃乱射、4人死亡、9人負傷 容疑者の14歳生徒を拘束

 米南部ジョージア州ウィンダーの高校で4日午前、銃乱射事件があり、生徒2人と教師2人の計4人が死亡し、9人が負傷した。米メディアによると、捜査当局は、この高校に通う14歳の男子生徒を殺人容疑で拘束したと明らかにした。成人同様に刑事手続きが取られるとしている。動機は不明という。

 米国では銃撃事件が後を絶たない。非営利団体「銃暴力アーカイブ」によると、今年は4人以上が死傷する乱射事件が4日時点で計385件起きている。

 報道によると、今回の事件は、州都アトランタの北東約60キロにある、生徒約1900人の公立高校で発生した。CNNテレビは捜査関係者の話として、事件前、何者かがこの高校に電話し、五つの学校を銃で襲撃すると脅迫していたと報じた。この高校が最初の標的だと述べていたという。

 ある男子生徒の母親はCNNに対して、事件発生後、息子から「学校で銃撃」「怖いよ」などとテキストメッセージが届いたと証言。息子は8、9回銃声を聞き、教室のドアの前にバリケードを作るため、いすや机を置いていたという。

 バイデン大統領は声明を発表し、犠牲者に追悼の意を示した。その上で「全国の生徒たちが読み書きの代わりに(銃撃があった際に)どのように身をかがめるのかを学んでいる」と憤りを表明。銃規制に後ろ向きな共和党に対し、関連法案の成立に向けて議会で民主党と協力するよう改めて呼び掛けた。【ニューヨーク中村聡也】