リビア東西勢力、中銀新総裁の共同任命で合意

AI要約

リビアの東西両勢力は中央銀行の新総裁を共同で任命することに合意し、石油収入を巡る対立が収まる可能性がある。

東西勢力が国連の立ち会いの下、30日以内に中銀総裁と理事会メンバーを任命する共同声明に署名した。

石油価格は石油生産が増える期待から5%近く下落した。

リビア東西勢力、中銀新総裁の共同任命で合意

[カイロ 3日 ロイター] - リビアの東西両勢力は3日、中央銀行の新総裁を共同で任命することに合意した。石油収入の支配権を巡る対立が収まり、滞っていた石油生産が活発化する可能性がある。

東部ベンガジを拠点とする議会下院と、西部の首都トリポリの国家高等評議会が、国連のリビア支援ミッション立ち会いの下で2日にわたり協議。30日以内に中銀総裁と理事会メンバーを任命するとの共同声明に署名した。

中銀はリビアの石油収入を管理する唯一の法的組織。

今回の危機は先月、トリポリの暫定政権が中銀のカビール総裁を更迭する人事を発令したことがきっかけ。これに反発した東部勢力が石油生産の全面的停止を宣言した。

中銀はまひ状態に陥り、1週間余りにわたって各種取引ができない状態になっている。

東西勢力の合意を受け、石油生産が増えるとの期待から、3日の市場で石油価格は5%近く下落した。