韓国警察、テレグラム運営法人への調査に着手 ディープフェイク被害

AI要約

韓国でAIによって合成された性的な画像がテレグラムで拡散されており、警察が調査に着手したことが明らかになった。

テレグラムは高い匿名性を持ち、アカウント情報の提供要請にも応じていないため、捜査が困難である。

韓国ではAIによる偽画像の拡散が深刻な社会問題となっており、テレグラムの問題は国際的な連携が必要とされている。

韓国警察、テレグラム運営法人への調査に着手 ディープフェイク被害

 韓国で知人女性や少女らの顔写真を使って人工知能(AI)で合成された性的な画像が、通信アプリ「テレグラム」で拡散している問題で、韓国警察庁は2日、テレグラムの運営法人に対する調査に着手したと明らかにした。

 警察庁幹部が国内メディア向けの記者会見で明らかにした。性犯罪への処罰を定めた法律に違反した疑いがあり、今後の調査で容疑が強まれば、本格捜査に進むという。テレグラムは高い匿名性で知られ、アカウント情報の提供要請にも応じていないという。

 韓国では、AIでつくられた「ディープフェイク」と呼ばれる偽画像の拡散が深刻な社会問題になっている。

 テレグラムをめぐっては、仏警察が8月、創業者である最高経営責任者(CEO)のパベル・ドゥロフ氏を逮捕。仏メディアによると、正式な捜査に入る前の予備捜査の一環で、テレグラムが犯罪の連絡手段に使われているにもかかわらず、運営者として監視や管理を怠ったなどの疑いが持たれているという。韓国警察庁幹部は記者会見で、仏当局と連携する方針を示した。(ソウル=太田成美)