ロシア、ウクライナの「大規模」無人機攻撃を撃退と主張

AI要約

ウクライナがロシアの首都モスクワや14州の発電所と製油所に大規模な無人機攻撃を仕掛け、ロシア国防省は158機を撃墜したと発表。

攻撃された地域はクルスク、ブリャンスク、ボロネジ、ベルゴロドの各州で、モスクワ市や周辺地域も10機が標的となり、製油所や発電所に火災が発生。

しかし、火災の被害は局所的で人的被害や操業への影響は出ていないという。

ロシア、ウクライナの「大規模」無人機攻撃を撃退と主張

【AFP=時事】ロシア国防省は1日、ウクライナが首都モスクワおよび14州の発電所と製油所に「大規模な」無人機攻撃を仕掛けたが、158機を撃墜したと発表した。

 国防省は、無人機を撃墜した場所はウクライナと国境を接するクルスク(Kursk)、ブリャンスク(Bryansk)、ボロネジ(Voronezh)、ベルゴロド(Belgorod)の各州だとしている。

 モスクワ市のセルゲイ・ソビャニン(Sergei Sobyanin)市長は1日朝、同市および周辺地域は10機の無人機の標的になったと指摘。このうち撃墜された無人機1機が市内南東部にあるエネルギー大手ガスプロム(Gazprom)の製油所の「技術棟」に墜落し、火災が発生したと明らかにした。また、報道では近郊の石炭火力発電所も標的にされた。

 ただソビャニン氏はその後、製油所の火災は局所的なもので、人的被害や操業への影響は出ていないと説明した。

 モスクワ北西に位置するトベリ(Tver)州知事も、発電所のある区域が5機の無人機の標的となり火災が発生したが、すぐに消し止められたとしている。

 ウクライナによるロシア領内への攻撃規模としては、2年半前の紛争開始以降で最大級。ロシアは数日前、ウクライナの発電施設に200以上の無人機とミサイルで最大級の攻撃を仕掛けていた。【翻訳編集】 AFPBB News