パラ選手は「スーパーヒーロー」か 五輪の英雄の発言が起こした波紋

AI要約

パリ五輪の金メダリストがパラアスリートをスーパーヒーローと称賛し、議論を巻き起こす

車椅子バスケ代表の選手が異論を唱え、普通の人として尊重されたいと訴える

パラアスリートたちのアスリートとしての能力を強調する声が広がる

パラ選手は「スーパーヒーロー」か 五輪の英雄の発言が起こした波紋

 パラアスリートたちは英雄なのか――。パラリンピックが28日に開幕したフランスで、パラ選手たちをめぐるこんな議論が起きている。そこには、スポーツの枠組みを超えて、健常者が障害者に向けるまなざしのあり方を問いなおす意味が込められている。

 パリ五輪の熱狂がさめやらぬ13日、柔道で金メダルを獲得したフランスの英雄テディ・リネール選手のラジオでの発言が議論の始まりだった。「パラアスリートはスーパーヒーローだ」

 リネール選手の言葉は、開幕が近づくパラリンピックへの尊敬とエールを込めたものだったが、車椅子バスケットボール仏代表のスフィアヌ・メイアウイ選手(40)は、「私たちは障害者であり、普通の人だと思われたい。スーパーヒーローでなくアスリートとして、スポーツで成果を上げる私たちを見てほしい」とSNSで異論を投げかけた。