イスラエルがガザ攻撃、少なくとも48人死亡 ポリオ予防接種控え
パレスチナ保健当局によれば、イスラエル軍によるガザ攻撃で少なくとも48人が死亡し、ハマスとの戦闘が激化。ポリオ予防接種のための休戦もある。
ガザ保健省は広範囲な予防接種を行いたいが、停戦が必要とし、国際社会に呼びかけている。
イスラエル軍はガザ中部と南部で作戦を続行し、武装勢力を殺害・軍事インフラを解体している。
Nidal al-Mughrabi Mohammad Salem
[カイロ/ガザ 31日 ロイター] - パレスチナ保健当局は、イスラエル軍が31日、パレスチナ自治区ガザを攻撃し、少なくとも48人が死亡したと発表した。ガザ地区の中部と南部でイスラム組織ハマスなどとの間で戦闘が発生した。
ガザでは9月1日から、ポリオ(小児まひ)予防接種のため、戦闘が一時的に休止される。
ガザ保健省のユーセフ・アブー・アッ=リーシュ次官は、予防接種チームが可能な限り多くの地域に赴き、広範囲に予防接種が行き届くよう努力すると語ったが、十分な数の子どもたちに行きわたることを保証できるのは、包括的な停戦だけだと強調。
「国際社会が本当にこのキャンペーンを成功させたいのであれば、停戦を呼びかけるべき。このウイルスはどこにでも到達する可能性があることを知るべきである」と、ガザ南部ハンユニスのナセル病院で記者団に語った。
イスラエル軍は、ガザ地区中部と南部で作戦を続けているとした。ガザ市で武装勢力を殺害し、軍事インフラを解体したほか、ラファのテル・アル・スルタン地区でも武器を押収し、戦闘員を殺害したという。