島しょ地域で「共同警察」構想　豪主導、中国に対抗

AI要約

オーストラリアのアルバニージー首相が太平洋諸島フォーラムで太平洋警察構想を提案。中国の影響力に対抗する狙いも。

太平洋警察構想では、多国籍の即応警察部隊を共同で創設し、常設機動部隊200人規模設立予定。

豪政府は拠出額4億豪ドルを計画。人材育成や訓練センター設立も予定。

　【シドニー時事】オーストラリアのアルバニージー首相は28日、トンガで開催中の地域機構「太平洋諸島フォーラム（PIF）」首脳会議で、島しょ地域に多国籍の即応警察部隊を共同で創設することなどを柱とする「太平洋警察構想」を提案した。

　域内のソロモン諸島などに警官を派遣している中国に対抗する狙いがある。トンガなど4カ国が支持を表明した。

　構想では、域内の治安悪化や災害に迅速に対応する機動部隊を常設。発足時は200人規模となる見通し。また、豪東部ブリスベンに人材育成や調整機能を担う拠点を設立するほか、域内に訓練センターを最大4カ所設ける。豪政府は今後5年間に4億豪ドル（約390億円）を拠出する。　

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