イスラエルの代表団がカタールへ ガザ停戦交渉、焦点は駐留範囲

AI要約

停戦交渉に関するイスラエル代表団の動きや焦点、エジプトとガザの境界地帯における議論、およびバイデン大統領の停戦案の内容について述べられている。

イスラエル軍による人質救出の報道やハマスによる拉致事件の背景、現状について紹介されている。

イスラエルの代表団がカタールへ ガザ停戦交渉、焦点は駐留範囲

 パレスチナ自治区ガザ地区の停戦交渉を巡り、イスラエルの代表団は28日、仲介国のカタールの首都ドーハに向かう。実務者レベルでの協議となる見込みで、米国なども参加する。イスラエルメディアが報じた。交渉の主な焦点はエジプトとガザの境界地帯のイスラエル軍の駐留の範囲だが、イスラム組織ハマスは完全撤退を求めており、意見の溝は埋まっていない。

 バイデン米大統領が5月末に提示した3段階の停戦案がベースとなっている。第1段階でイスラエル軍はガザの人口密集地から撤退することになっている。

 米CNNによると、米当局者は、エジプトとガザの境界地帯のどの部分が人口密集地にあたるかについて、議論が集中していると語った。交渉はこれまでエジプトの首都カイロでも断続的に行われている。

 一方、イスラエル軍は27日、ガザ地区南部で、ハマスに拘束されていた人質の男性(52)をトンネルの中から救出したと発表した。軍は人質がいるという確実な情報は持っておらず、トンネルを捜索していた際、人質が1人でいたのを発見した。男性の健康状態は良好だという。

 ハマスは昨年10月7日にイスラエルからおよそ250人を拉致。まだ100人以上が解放されておらず、ガラント国防相は「全員取り戻すため、あらゆる機会を活用していくことを約束する」とコメントした。【エルサレム松岡大地】