トランプ氏、一族企業の暗号通貨プラットフォームを発表

AI要約

ドナルド・トランプ前米大統領が、一族経営の企業トランプ・オーガニゼーションによる新事業として、暗号通貨プラットフォーム「The DeFiant Ones」の立ち上げを発表。

トランプ氏はSNSで「米国人が銀行や金融エリートに圧迫されている」と述べ、新事業の詳細は明かさず。

トランプ氏はかつて暗号通貨を「詐欺」と非難していたが、最近は立場を変えており、暗号通貨支持を強調する姿勢を見せている。

トランプ氏、一族企業の暗号通貨プラットフォームを発表

【AFP=時事】ドナルド・トランプ(Donald Trump)前米大統領は22日、一族で経営する企業トランプ・オーガニゼーション(Trump Organization)の新事業として、暗号通貨プラットフォーム「The DeFiant Ones」を立ち上げると発表した。

 トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル(Truth Social)」への投稿で「長い間、一般的な米国人は大手銀行や金融エリートたちに圧迫されてきた」「今こそ共に立ち上がるときだ」と述べた。新事業の具体的な詳細については触れなかった。

 一族が経営するトランプ・オーガニゼーションを率いる長男ジュニア(Donald Trump Jr)氏と次男エリック(Eric Trump)氏の2人は、この新事業を「デジタル不動産」と表現している。これは、メタバース(仮想空間)での資産取引や、現実世界の資産をビットコインのようなトークンで売買可能にする方法を指している可能性がある。

 トランプ氏は大統領在任中は暗号通貨のことを「詐欺」と呼んでいた。しかし、その後に立場を大きく変え、11月の大統領選で再選された場合は「ビットコイン支持派大統領」になると語り、この分野の規制を提唱するジョー・バイデン(Joe Biden)現政権に対抗している。

 大統領選で共和党候補のトランプ氏と闘う民主党候補のカマラ・ハリス(Kamala Harris)副大統領は、この分野に関する立場をこれまでのところ明確にしていない。

 今月中旬に公開された文書によると、トランプ氏は、時価総額で2番目の規模を誇る仮想通貨「イーサリアム(Ethereum)」を100万~500万ドル(約1億4500万~7億3000万円)相当保有しているとされた。【翻訳編集】 AFPBB News