タイのエムポックス感染者は「クレード1b」、アフリカ外で2例目

AI要約

タイでエムポックスに感染した欧州男性のウイルスが「クレード1b」であることが明らかになった。

クレード1bは日常の密接な接触を通じて広がりやすいため、世界的に懸念されているが、他の感染者は見つかっていない。

タイではこれまでにクレード2系統が確認されていたが、クレード1やクレード1bは初めて確認された。

タイのエムポックス感染者は「クレード1b」、アフリカ外で2例目

Panarat Thepgumpanat

[バンコク 22日 ロイター] - タイ疾病管理局は22日、エムポックス(サル痘)に感染していたと今週発表していた欧州の男性について、ウイルスの種類が「クレード1b」だったと明らかにした。

クレード1bは日常の密接な接触を通じて広がりやすいため、世界的に懸念されている。アフリカ以外で確認されたのは先週のスウェーデンに続き2例目となる。

この男性は66歳で、アフリカのある国から中東の国を経由してタイに先週到着した。アフリカと中東の具体的な国名は明らかにされていない。

トンチャイ局長はロイターに「男性は流行国で感染した可能性が高い」と指摘。接触者を追跡調査したところ、他の感染者は見つかっていないという。

タイでは2022年以降、エムポックスの「クレード2」系統が800例確認されているが、別の系統で致死率がより高いとされる「クレード1」や変異株のクレード1bは確認されていなかった。