スティーブ・ジョブズがうらやましかった…ビル・ゲイツに関する最新書籍でその詳細が語られている(海外)

AI要約

ビル・ゲイツとスティーブ・ジョブズは、テック界の偉大なCEOだったが、ゲイツはジョブズの人を引き付ける能力を賞賛し、羨んでいた。

ジョブズが1997年のMacworldでアップルに投資を発表し、その話術にゲイツは感嘆の念を抱いた。

ゲイツはジョブズの才能について常に謙虚で、自身のリーダーシップと比較して非常に高く評価していた。

スティーブ・ジョブズがうらやましかった…ビル・ゲイツに関する最新書籍でその詳細が語られている(海外)

マイクロソフトのビル・ゲイツとアップルのスティーブ・ジョブズは、テック界の一時代における最も偉大なCEOだった。

2人は時に友人であり、時に敵でもあったが、ゲイツはジョブスの人を引き付ける魅力を称賛し、また羨んでもいたと新たな書籍が伝えている。

ゲイツは以前、ジョブスの聴衆の心を掴む能力が「うらやましかった」と述べている。

ビル・ゲイツ(Bill Gates)とスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)は、テック界の一時代における最も影響力のあるリーダーだった。それぞれがマイクロソフト(Microsoft)とアップル(Apple)で舵を取っていた。

ゲイツはこれまで、ジョブズの人を引き付ける人柄と聴衆を引き付ける能力への称賛を口にしてきた。そして新たな本では、ゲイツの、今は亡きジョブズに対する羨望について、詳細が明らかにされている。

8月13日に発売された、ニューヨーク・タイムズのアヌプリータ・ダス(Anupreeta Das)が書いた『BILLIONAIRE, NERD, SAVIOR, KING: Bill Gates and His Quest to Shape Our World(億万長者、オタク、救世主、王:ビル・ゲイツと世界を形作る彼の探求)』は、1997年にボストンで行われたMacworldでのエピソードへの洞察を与えてくれる。

ジョブズはそこで、マイクロソフトからアップルへの1億5000万ドル(約221億円)の投資を発表することになる。それは当時倒産寸前だったアップルにとって、重要なライフラインだった。ゲイツは、「ボストンに行ってジョブズとステージに並ぶのを断った」と本には記されており、衛星中継で登場し、話をした。

「1997年8月、ボストンで行われたアップルのMacworldのステージの上を、スティーブ・ジョブズは闊歩した。説得力のある、明瞭な、人を引き付ける話し方で、聴衆を感動させながら。ゲイツは数千マイル離れたシアトルにあるマイクロソフトのテレビ・スタジオの1つで、かなわない敵を見ていた」という。

「ジョブズがリラックスして聴衆に話しかける様子を見ているとゲイツは賞賛と羨望でいっぱいになった。 絶妙なタイミングで取られる間、ユーモアの散りばめ方、完璧なパフォーマンスだった」と本には書かれている。

「ゲイツは同僚の方を向いて『どうしたらあんな風にできるんだ?』と聞いてきたとある人物が回想している」

ビル・ゲイツの広報担当者はBusiness Insiderに対し、この新たな書籍が「二次、三次的な伝聞と匿名の情報源にほぼ全面的に頼っており、我々が著者に幾度も提供した文書化された事実を無視した、非常にセンセーショナルな主張と完全な虚偽が含まれている」ものだと述べた。

ゲイツは以前、自分とは違って聴衆を引き付けることにかけてジョブズは「天才」だった、と公言している。

「ジョブズのリハーサルを見るのはいつも楽しかった。彼を天才だと思う理由の1つは、最終的に本番では、今そこで思いついたかのように見せることができるからだ」と2024年初めにアームチェア・エキスパート(Armchair Expert)のポッドキャストでダックス・シェパード(Dax Shepard)に語った。

「私は決してあのレベルに達することはできないだろう」

「人をやる気にさせる魔術師だった。私も二流の魔術師だったから、彼の呪いにかかることはなかったが、呪文を唱えているのが分かったし、人々が魅了されているのは見て分かった」とポッドキャストでゲイツは付け加えた。

「私はとてもうらやましかった」