短期的な株価上昇を示す3つの強気シグナルが点灯…長期的には、まだ「割高」(海外)

AI要約

アメリカの株式市場が3つの強気シグナルを点滅させており、短期的な株価上昇が期待されるが、バリュエーションは長期的に見て割高であることが指摘されている。

3つの指標(40日間取引指数、10:1上昇日、日次モメンタム・モデル)が株価の上昇を示唆しており、特に短期的なメッセージが強力であるとされている。

これらのシグナルは、過去のデータから株価上昇を裏付けるものであり、現在の市場の広がりや反落にも動じないようだ。

短期的な株価上昇を示す3つの強気シグナルが点灯…長期的には、まだ「割高」(海外)

アメリカの株式市場が3つの強気シグナルを点滅させたとNDRは述べた。

NDRのストラテジストは、40日間取引指数、日次モメンタム・モデル、10:1上昇日数について指摘した。

これらの指標が示すのは、短期的な株価上昇だが、バリュエーションは長期的に見ると割高のようだ。

株式市場がいくつかの強気シグナルを点滅させており、これは株価がさらに上昇することを示唆するものだとネッド・デイビス・リサーチ(NDR:Ned Davis Research)が伝えている。

8月19日のメモの中でNDRのストラテジストは8月初めの急激な売りに続いて、この1週間で点灯した3つの楽観的なシグナルについて指摘した。

1つ目のシグナル、「40日間取引指数(40-Day Trading Index)」は、「取引が極めて多い状況」が株価の上昇を「最も抵抗の少ない道」であることを示唆している場合に強気を示す。指標は現在、売られ過ぎを示しており、1981年以降は歴史的に、この後に60%の確率で株価が上昇するとNDRのストラテジストは述べている。

2つ目のシグナル、「10:1上昇日(10:1 up day)」は、上昇銘柄数が下落銘柄数を10:1の比率で上回った時に点灯する。株価は8月、2023年11月以来8度目の10:1上昇日を記録したとストラテジストは述べ、今後6カ月間は「平均を上回るリターン」が得られるパターンだとしている。

3つ目のシグナル、NDRの「日次モメンタム・モデル(Daily Momentum Model)」は、同社に94ある短期モメンタム指標の65.5%以上がプラスになる時に、強気であることを示す。この指標は8月16日に68.6%を記録した。1979年以降、通常であれば年間平均10%の上昇につながってきた水準だ。

こうした短期指標は、株価の「強気のメッセージを確認した」ようだとストラテジストは付け加え、市場の広がりを示す他の指標も、最近の株価の「反落にも概ね動じていない」と指摘した。