米労働者、報酬やキャリアパスの満足度が低下=NY連銀調査

AI要約

ニューヨーク連銀が米国労働者の給与やキャリアパスに対する満足度が低下していることを報告。

特に女性、非大卒者、年収6万ドル未満の労働者に影響が集中している。

求職者の間で新しい仕事のオファーや失業の見通しが増加しており、留保賃金も前年比で大幅に上昇している。

米労働者、報酬やキャリアパスの満足度が低下=NY連銀調査

Michael S. Derby

[ニューヨーク 19日 ロイター] - ニューヨーク連銀が19日公表した調査によると、米国労働者の報酬やキャリアパスに対する満足度が低下していることが分かった。

7月時点で現在の給与に満足していると答えた人の割合は56.7%と、昨年7月の59.9%を下回った。福利厚生の満足度は64.9%から56.3%に、この先見えている昇進・昇格などへの満足度も53.5%から44.2%にそれぞれ下がった。

特に女性、非大卒者、年収6万ドル未満の労働者に満足度の低下が集中している。

向こう4カ月で少なくとも1つは新たな仕事のオファーがあると予想した人は増えた一方、今後失業が見込まれると答えた人は1年前の3.9%から4.4%に上昇し、調査開始以来最も高くなった。

求職者が就職しても良いと考える賃金水準(留保賃金)は年間8万1147ドルと、過去最高だった前期の8万1822ドルをやや下回ったものの、昨年7月の7万8645ドルと比べると大幅に上昇した。