コストコでゴールド(金)を買うときに知っておくべき3つのこと(海外)
コストコは金地金と銀貨を毎月2億ドル分売っており、金の需要が高まっている。
金を購入する際の注意点として、長期的な目標や金の所有期間を考える必要がある。
金投資はリスクの少ない選択肢として人気があり、取引業者との交渉も重要と言える。
コストコは毎月推定2億ドル(305億円)相当の金地金と銀貨を販売している。
ゴールド(金)の専門家であるテイラー・ハフは、「金が人気のため、何を期待していいのか分からない買い手もいるかもしれない」と話す。
ハフは、コストコで金を購入する際に留意すべき3つのことを教えてくれた。
ゴールド(金)の地金(インゴット)と銀貨は、2024年のコストコで最も熱い商品のひとつで、同店では月に2億ドルもの在庫を売りさばいている。
コストコの最高財務責任者(CFO)は、新しい金地金は発売後「数時間以内」に売り切れてしまい、市場の取引価格より若干値上がりしていると語っている。
コストコの会員特典やクレジットカードの特典を利用して金を購入して転売し、短期間で利益を得ることに成功している人もいるが、マイ・ゴールド・アドバイザー(My Gold Advisor)のCEOであるテイラー・ハフ(Taylor Huff)は、「ほとんどの人にとって、この短期的な行動は間違ったアプローチだ」とBusiness Insiderに語った。
「なぜ買うのか、何をするのかも分からないのに、コストコで金を購入する人もいる」と彼は言う。
そこで、金地金を購入する際、購入者が覚えておくべき3つの秘訣をハフが教えてくれた。
「現物の金を買うのは利益を得るためではない。現物の金を買うのは、富を蓄え、稼いだものを守るためだ。ドルを銀行システム外にある現物資産と交換するということなのだ」
JPモルガン(JPMorgan)によると、ゴールドは平均して年間で約8%値上がりしており、インフレへのヘッジを求める人々の間で人気がある。
だが、それは同時に購入した金の現物を最低でも1年、できればそれ以上は持ち続ける計画を立てるべきだということでもあるとハフは言う。
取引業者は必ずしもスポット価格で買い取るとは限らないため、8%の値上がりは、金地金を現金で売却するために必要な割引や経費を賄うのにも役立つ。
もちろん、8%という数字はコストコ株の過去10年間の平均年間収益率約25%を大きく下回るものだが、金の投資家は株式市場よりもリスクのない代替手段を求めていることが多い。