《ブラジル》ミルクシェイクで元恋人毒殺=好みのイチゴ味に駆除剤混入

AI要約

元交際相手を殺害した男が毒入りミルクシェイクで逮捕された。被害者への脅迫歴や接近禁止命令を無視して犯行を行った容疑者の逮捕劇が明らかになった。

容疑者は偽名を使い被害者を雇うよう仲介し、壮絶な手口で毒入りミルクシェイクを渡して殺害。捜査当局は混入されたネズミ駆除剤の鑑定を進めている。

容疑者は以前から被害者を脅迫しており、ストーカー行為で告訴。緻密な計画の元、事件が起こり、犯行の動機が明らかになってきた。

《ブラジル》ミルクシェイクで元恋人毒殺=好みのイチゴ味に駆除剤混入

 リオ州マリカー市で、毒入りミルクシェイクで元交際相手を殺害した疑いで男が逮捕された。容疑者は被害者に対する脅迫歴があり、警察から接近禁止命令が出されていた。そのため、彼女が掃除婦として働いていた家の雇い主に対し、「彼女を喜ばせるためのサプライズ」という口実で、匿名でミルクシェイクを渡すよう頼んでいた。6日付テラ・サイトなどが報じた。

 逮捕されたデイヴィジ・ナシメント・サンタナ容疑者(30歳)は、「レアンドロ」という偽名を使ってある実業家男性に接近し、元恋人ヴィトリア・ダ・コンセイソン・ペレイラさん(23歳)を掃除婦として雇うように仲介していた。

 その実業家は警察の取調べに対し、デイヴィジ容疑者が4日に訪ねてきて、飲み物を渡す際に「ヴィトリアに届けてください。彼女が一番好きなイチゴ味です。でもサプライズだから、僕が贈ったことは内緒にしてください」と言ったと証言した。彼は何の疑いも持たずにそれに従ったという。

 受け取ったミルクシェイクを飲んだヴィトリアさんはすぐに痙攣し始め、心停止を起こして病院に搬送されたが、翌日に息を引き取った。彼女には4歳になる息子がいた。

 捜査によれば、容疑者は一人でファーストフード店を訪れ、ミルクシェイクを購入。その後、別の家に5分ほど一度立ち寄ってから、実業家宅へと向かった。捜査当局は、その間にネズミ駆除剤が混入された可能性があるとみて鑑定を進めている。

 事件を担当するブルーノ・ジラベルテ・フレイタス警部は、「これは計画的であり、突発的な犯罪ではない。非常に考え抜かれた緻密な犯行だ」と見ている。SNSで積極的に活動していたヴィトリアさんは、飲みかけのミルクシェイクの写真を投稿しており、これが事件の真相究明のための大きな手がかりとなっている。

 逃亡していたデイヴィジ容疑者は6日午後、自宅に隠れているところを逮捕された。彼は以前からヴィトリアさんを脅迫しており、ストーカー行為で告訴されていた。容疑者がSNS上で偽のプロフィールを使い、複数のメッセージを送りつけるなどして、彼女へ嫌がらせをしていたとされる。

 毒殺される1週間ほど前には、容疑者はヴィトリアさんの家に押し入り、ナイフで脅したことで、接近禁止命令が出されていた。