ユヌス氏が暫定政権トップへ バングラ、首相辞任で

AI要約

バングラデシュでハシナ首相の辞任により政権が崩壊し、ノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス氏が帰国し、暫定政府トップの首席顧問に就任することが決定。

ユヌス氏は貧困層向けに無担保で少額融資を行うグラミン銀行を設立し、ソーシャルビジネスの第一人者として知られるが、政治手腕には不透明な部分もある。

総選挙が行われ、正式な政権が成立するまでの間、ユヌス氏が国の運営をリードし、民主的な形で国の再建を進めることが期待されている。

ユヌス氏が暫定政権トップへ バングラ、首相辞任で

 【ニューデリー共同】ハシナ首相辞任で政権が崩壊したバングラデシュに、ノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス氏(84)が訪問先のフランスから8日、帰国した。地元メディアが伝えた。同日中にも暫定政権トップの首席顧問に就任する。ユヌス氏は総選挙を実施して正式な政権が成立するまでの間、国の運営を担う。民主的な形で国の再建を果たせるかどうか注目される。

 ユヌス氏は貧困層に無担保で少額融資をする金融機関「グラミン銀行」を設立。収益性を確保しながら、社会課題の解決に継続的に取り組むソーシャルビジネスの第一人者として知られる。抜群の知名度を誇り信奉者も多いが、政治的な手腕は未知数だ。