中国、初の熱中症による死者を公表 記録的な猛暑続く

AI要約

中国で初めて熱中症による死者が確認された。50代と60代の男性2人が死亡し、多くの人が体調を崩している。

東部の沿岸地域では連日40度近くの高温が続いており、3日間は37─39度に達すると予想される。

2023年の報告によると、中国では熱波関連の死者が急増しており、熱中症への対応が喫緊の課題となっている。

中国、初の熱中症による死者を公表 記録的な猛暑続く

[北京 8日 ロイター] - 中国で少なくとも2人が熱中症で死亡したことが8日までに明らかになった。熱中症による死者が公表されるのは初めて。

7日夜に発表された声明によると、50代と60代の男性2人が死亡した。ほかにも多くの人が体調を崩している。

東部の沿岸地域では気温が8日連続で40度前後まで上昇した。気象予報士は8日、長江の南側のほとんどの地域で今後3日間、気温が37─39度に達すると予想され、安徽、江蘇、浙江の各省の一部では40度を超えると発表した。

中国では7月の気温が観測史上最高となり、特に東部と南部が猛暑に見舞われている。浙江省の省都杭州は3日に41.9℃の史上最高気温を記録した。

深セン市の救急サービスによると、1日から6日までの間に熱中症による緊急往診が88件あった。

中国は熱中症による死者の数を公表していないが、国内メディアが地元当局の情報として報じることがある。

医学誌ランセットに掲載された2023年の報告では、中国における熱波関連の死者は22年に5万0900人と推定されており、前年から倍増した。